お​祭展

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令和3年3月20日（土）、21日（日）の2日間、「お祭り」を開催します！…と屈託なく表明することもためらわれる日々がいまだに続く今日です。この企画の始まりは夏休みの開けた昨年の10月、平面研のゼミ活動での会議の場で、人々の過ごし方の形が変わり、ある意味失われた楽しい学生の夏休みや、同時に失われてしまった様々な季節のお祭りに思いをはせたことがきっかけでした。「祭りを失ってはならない」「美術の力で何かできないか」「コロナの時代に合わせた展覧会の在り方」など、途方もない問題意識と企画を抱えることになった学生達。実行委員会をはじめ、出品参加している学生たちはそれぞれの思いと時間を持ち寄り、多くの困難や過程を経てようやく今日に至ることができました。多くの人に、グッズという形に変えた手作りの作品たちを気軽に購入し持ち帰ってもらい、ささやかでも元気やパワーを届けたいという思い、祈りの場である神社の境内に並ぶ夜店をつづら歩く楽しさを体験してもらいたいという思い、コロナの終息と、人間として健康に楽しく生きていこうと願う思い。活動する学生の姿を見ながらそんな思いを感じることもしばしばでした。活動を通して「祭り」と触れ合い、私自身も元気をもらったような気持ちです。ご来場のみなさまにも同じように感じていただけたらと思います。

さてこの展覧会は、現代美術・平面表現研究室と、ヴィジュアルコミュニケーションデザイン研究室の2年生で実行委員会を組織したコラボレーション企画です。それぞれの研究室が持つ特性が十分に発揮されたものになりました。企画内容はもちろん、会場の設営やパッケージングの細かいディティールにも是非ご注目いただければと思います。もちろん、出品作家の作品（グッズ）もご覧ください。そして是非ともご購入いただき、お家に連れて帰っていただければと思います。それでは、学生たちの思いの詰まった「お祭り展」、お楽しみください！

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北海道教育大学岩見沢校

現代美術・平面表現研究室 担当教員 末次弘明